1. はじめに  なぜMRIの原理を勉強しなくてはならないの?

MRI (Magnetic Resonance Imaging, MR、磁気共鳴装置)  日本で5000台 設置されているといわれ、いまやとても一般的な画像診断装置です。放射線技師や臨床検査技師によって操作され、多くの場合、放射線科医により、画像が解釈されてレポートという形で、結果が出されます。その結果は、患者さんの今後の治療方針の決定や予後に直接関わってきます。 

では、私たちが、日常的に遭遇する次のような問題は、どうやって解決すればいいのでしょうか?

 画像がどうしてきれいにうまく取れないのか?

このアーチファクトはどうやったら消せるのか?

より効率よく撮像するにはどうしたらいいのか?

画像で得られた病変は本当に存在するのか?

(=アーチファクトの可能性はないのか?)

新しいアプリケーションや撮像法を臨床にどのように応用したらよいのか?

やはり、原理に立ち返ってもう一度、基礎的なことを学んでみることが、このような問題を解決するのに一番の近道だと思います。しかし、MRIの原理は、放射線科医ではなく、物理学者などにより、書かれていて、難解な式が、ならんでいたり、例のスピンのモデルでてきて、kスペースが….という部分にかなりのスペースが割かれていたり。残念ながら、実践的な項目が少ないのが、現状です。 毎年、国内外の主要な学会では、新しいアプリケーションやシステムが発表されていてMRIは急速に進歩しつづけています。さらにだんだん難解になってきており、基礎がわからないと、最新のアプリケーションも理解できないと思います。 このページでは、

1) 数式は極力使わないで図を多用したこと。

2) 成書ではあまり掲載されていない、しかし、実践的で、即、臨床的に役に立つ大事な事項

についてなるべく簡潔に、放射線科診断医である私なりに言及してみました。徐々にアップしていく予定です。ご意見、ご質問、間違いの指摘等がございましたら、ご連絡いただけると幸いです。

                                 若菜 勢津

                                                    

updated 2006/04/03